Project: “We Draw Lines, You Make Tags…”

[smartslider3 slider=13]

[写真作品]

Project Work:《We Draw Lines, You Make Tags…》(2019)

“We Draw Lines, You Make Tags…” (2019)

Color type-C print / 2019
Image Size: < 14 x 17 inch >


Not Your Eyes, Not Your Hands,
For Your Minds Only…

(NiMO,2019)


来場者参加型のワークショップ実施とその成果物の展示を併せたプロジェクト形式の作品。
写真用印画紙の感光を用いてイメージを造形するフォトグラムの技法を介して、個人の身体性と社会性との境界を探った。

ワークショップ参加者は、自分の身体も見ることができない状況となる全暗室内で、眼を閉じ「真っ直ぐ線を描く」ことのみを考えながら赤色レーザーポインターで印画紙を感光させ軌跡を残す。

同一人物が何度行っても同じものができない非再現性に加えて、別々の個人が行った場合には半ば強制的に個別性を持ったイメージが引き出される。
そこで生み出されるイメージそのものは性別、国籍、民族、職種等、各参加者に関係する情報コードに依存されない表現と捉えることができると考える。

この点を踏まえて、ワークショップでは実際に参加者に体験してもらいながら、
また成果物の展示も暗室内で行うことで、鑑賞者も追体験できるような仕組みを作り、
浮かび上がったイメージと個々の身体、人格・個性との関係性について、
また他者との違いや共通点について考える場を設けること自体を提示した。

加えて昨今、現代における生活活動はもちろん、表現活動においてもより視覚に依存した環境となっている状況を踏まえ、我々がイメージを造形し、またそれを読み解く能力はどこまで有効なのかを考え求めることとした。